2024/04/01 02:41

「グリーン(緑)石」みずみずしく爽やかでありながら、人の目を惹きつける

1.エメラルド

緑の宝石を代表するエメラルド。三大宝石の一つであり、5月の誕生石としても知られるエメラルドは、古代から多くの人を夢中にさせ、あのクレオパトラも愛用していたと言われています。深みのある発色と内側から光を放つような特有のテリは、鮮やかでありながら艶やかさをあわせもつ、エメラルドならではの美しさです。

世界中のエメラルドの中でも、濃く美しく発色する格別の美しさを持つエメラルドがあります。それは「ザンビア産エメラルド」。コロンビアなど他の産地のものと比べると、やや青みがかった非常に濃く鮮やかなグリーン。身に着ければ、ひと目で惹きつけられる存在感を放ちます。

 

2.ペリドット

8月の誕生石として知られる「ペリドット」。若葉のような発色、朝露のような煌き、そして吸い込まれそうな透明感をもつ宝石です。ビズーではペリドット特有の褐色性が無いクリアな色合いのルースを買い付けています。太陽の下では、マスカットようなフレッシュグリーンに、そして夜は「イブニングエメラルド」の別名にふさわしい、ギラギラと強い輝きを見せてくれます。

清々しさいっぱいのペリドットは、爽やかにあなたを彩ってくれます。

 

 

3.グリーントルマリン

10種以上の多彩な色を持つ宝石・トルマリン。その中でも、濃く鮮やかな緑が美しい「グリーントルマリン」。一般的なグリーントルマリンは黄色や茶色を含んだものが多いの中、ビズーではブラジル産ブルーイッシュグリーントルマリンを買付けています。鮮やかで奥深くから発色する濃いグリーンの中に、ちらちらと現れる青みの強いグリーン・・・。シンプルなグリーンではない、青みを帯びた特別なグラデーションをもつグリーントルマリンです。

見る角度や光によって、変化する表情を楽しむことができる濃く深いグリーンの宝石。次々と現れ弾ける輝きは、深い森林に木漏れ日が差すような、美しい情景を思わせます。思わず時を忘れて見入ってしまう、特別な色彩です。

 

 

4.スフェーン

ホログラムのように複雑にゆらぐ反射と、強いファイアを持つ「スフェーン」。ダイヤモンドよりも光の分散度が高く、さらに宝石内部で複屈折する性質を持つスフェーンは、全宝石の中でもっとも強く煌く宝石の1つです。中でも最も人気の高い、美しいグリーンを持つスフェーンは0.2ct以上のルースが出回ることはめったにありません。産地はロシア・ウラル山脈やマダガスカルが知られていますが、ビズーでは非常に珍しい、パキスタン・ヒマラヤのスカルドゥー地区の鉱山産スフェーンを買付けています。

他の産地とはまったく違う、一段と強いファイア、深いオリーブグリーンに鮮やかな赤い閃光が浮かぶ美しさは、まさに衝撃的・・・。濃く深い萌葱色の宝石から、とめどなく溢れ出す色、色、色! エメラルドグリーン、ネオンイエロー、オレンジ、そして赤い光が揺らぐように現れる様は、見飽きることがありません。ヒマラヤの険しい山、そして政情の不安から、採掘は非常に難しく、原石を入手することすらめったにできない、まさに幻の宝石。何色もの輝きが舞うスフェーンは、思わず視線が惹きつけられるほどの魅力に溢れています。

5.パライバトルマリン

非常に豊富な色を持つトルマリンの中でも、鮮やかなネオンブルーの「パライバトルマリン」は大変稀少で、幻の宝石と呼ばれています。そのため、時にはダイヤモンドに匹敵する高値がつくことも。

パライバトルマリンの特徴は、発光するようなネオンブルー。凝縮された濃い色、目を奪われるほどの照り・・・。きらめく南国の海を思わせるこの色彩は、他の宝石には見ることができません。ビズーでは、濃く美しく発色することで知られるブラジル産のパライバトルマリンを買付けています。身に着ければ、まるで光を放つような存在感です。

6.ミントグリーンベリル

美しいミントグリーンと最高の透明度が特徴の「ミントグリーンベリル」。ベリルとはアクアマリンやモルガナイト、そしてエメラルドと同じ鉱物です。エメラルドの発色要因であるクロムを含まないベリルがグリーンに発色することは、実はきわめて稀なこと。清涼感あふれるグリーンは、自然が作り出した絶妙の配合によって、奇跡的に生まれるものなのです。

独特のミントグリーンは、思わず深呼吸してしまいそうなほどの清涼感。強く煌めく限りなく澄んだグリーンからは、清楚な気品が溢れだします。

 7.プレナイト

まるでマスカットのように甘く艶めくグリーンの「プレナイト」。ゼリーのような質感と、瑞々しい色が魅力です。独特の柔和な煌きを放つフレッシュなマスカットグリーンは、清涼感漂う美しさ。

一般的に市場で出回っているプレナイトは、「ほんのり」とマスカット色のものや、インクルージョンやクラックなどで、くすんだような色合いのものも多くあります。それはこの宝石の特性ゆえのものですが、美しいものを入手するのは本当に難しい事なのです。しかしビズーでは内包物もクラックもほとんど無いクリアなルースの中から、より濃く発色するものだけを厳選しています。

8.アレキサンドライト

森の泉を思わせる深いフォレストグリーンの宝石「アレキサンドライト」。カラーチェンジストーンとして最も有名な宝石です。太陽光の下では、深いフォレストグリーン。夜の白熱灯下では、艶やかなバーガンディーへと変化します。この劇的な変色性から、5大宝石の1つに数えられており、ダイヤモンドと並んで「宝石の王様」ともいわれています。

アレキサンドライトの希少性は非常に高く、アレキサンドライトの最初の産地であったロシア・ウラル鉱山は既に枯渇。現在の産地であるブラジル・イマティタ(ヘマチタ)鉱山の埋蔵量も、あと数年分しかないといわれています。ビズーでは、地色の濃さ・テリ・変色の鮮やかさを基準に、ブラジル産の最高品質のアレキサンドライトを買付けています。フォレストグリーンからバーガンディーへの、ドラマチックなカラーチェンジに、酔いしれてください。

 

 9.アンブリゴナイト

ジュエリーとして扱われるのはきわめて稀で、産出量のあまりの少なさからも「幻」ともいわれる宝石「アンブリゴナイト」。硬度の低さから、破損してしまったり亀裂や内包物が入りやすいため、ジュエリーとして加工されることが少なく、市場にほとんど出回りません。

ビズーでは、その中でも抜群の透明度と、青みの強いミントグリーンのルースのみを厳選して取り扱っています。良質の原石と美しいカット、稀少なルースならではのクリアな煌きと高い透明度から導かれる発色は、ずっと眺めていたくなるほどの美しさ。限りなく澄んだ奇跡のグリーンは、あなたを美しく引き立ててくれるはずです。

10.ツァボライト(グリーンガーネット)

赤のイメージが強いガーネットですが、実はビビッドなグリーンのガーネットが存在します。それが、「ツァボライト(グロッシュラーガーネット)」。芽吹いたばかりの若葉が強い日差しを透かしたように、内側から発光するようなネオングリーンのガーネット。1968年に発見されて以来、産出量は少ないのですが、世界的に人気が高い宝石です。

緑の石も多々ある中、エメラルドのような鮮やかさを持ちながら、深すぎず、やや黄味を帯びたグリーンがフレッシュで華やか。他のガーネットとはまったく違う、光があふれだすような鮮やかなグリーン・・・。その圧倒的に美しい極彩色をお楽しみください。

※ツァボライトは上記の写真の脇石に使用されております。 

11.ミントガーネット

この宝石の歴史は新しく、1998年にタンザニアのメレラニ鉱山で採掘されました。 そんな近年発掘された宝石ですが、青みがかった優しい色、そして抜群の透明感から価値が高いといわれています。

さらにミントグリーンガーネットの中には、紫外線に反応して蛍光を示するものがあります。クロムという成分を含有することによって現れる現象で、一般的には「UVタイプ」と呼ばれます。蛍光ピンクオレンジに光るものを1つ1つ厳選しました。

12.グリーンサファイア

ブルー、ピンク、オレンジなど多種多様なカラーを持つサファイア。 
その中でも特にグリーンの色味を地にしっかりと持ち、思わず覗き込みたくなってしまうような深みのある「グリーンサファイア」。これまでサファイアを数多く扱ってきたバイヤーも、こんなにときめく色味があったなんて・・・と思わず釘付けに。

サファイア特有の華やかな煌めき。 光に当てると精巧なカット面が反射し、キラキラと輝きます。上品な色合いと、煌めきが合わさった美しい宝石をご覧ください。

※グリーンサファイアは、上記の写真の脇石に使用されております。

13.ディアスポラ

品格漂うアッシュカーキの宝石「ディアスポラ(ダイアスポア)」。雨に濡れた砂浜、朽ちた落ち葉・・・。自然が織りなすさまざまな色の中に現れる絶妙なアッシュカーキのニュアンスカラーは、四季を通して感じとることのできる奥ゆかしい色です。アッシュカーキが魅力のこの宝石のもうひとつの顔。それは光で変化する柔らかなカラーシフト。白熱灯の光の下では、レッドオレンジの輝きが現れます。スタイリッシュなアッシュカーキから垣間見ることができる、艶やかで豊かなレッドオレンジは、エレガントな魅力に溢れています。

オフィスでのオンタイムでは、透明感溢れる知的なアッシュグリーン。そして間接照明で照らされるムーディーな室内では、テリが美しい艶かなレッドオレンジの煌き。ディアスポラは、オフィスでも夜の華やかな席でも、あなたを美しく印象的に演出します。

14.翡翠(ひすい)

とろけるように艶やかな色をもち、光が差すと美しく透きとおる「翡翠」。5月の誕生石としても知られる翡翠は、古代から宝石として珍重され玉(ぎょく)と呼ばれてきました。古くから世界中の王族や貴族など、限られた者だけが手にすることができるステータスシンボルとしても用いられてきました。日本でも古代から翡翠を産出してきた事もあり、2016年には日本の国石に認定されています。



翡翠独特の鮮やかで生命力を感じさせるグリーンは、手元を白く美しく引き立たせ、華やかな存在感と高貴な雰囲気をまとわせてくれます。

15.バラカガーネット

新緑のようなミントグリーン色が美しい「バラカガーネット」。この宝石には特別な秘密が隠されています。それは、ブラックライトを当てると蛍光ピンクに煌く蛍光性。希少なバラカガーネットの中でも、蛍光色を示すルースはごくごく一部。まさに、自然が生んだ奇跡の宝石です。

ミントグリーンから溢れる眩しい輝き・・・。その煌きはダイヤモンドにも勝るといわれるほど。朝露を浴びた葉桜のように煌くこの宝石を着ければ、気持ちまでもフレッシュになります。さらに、暗がりでブラックライトを当てると浮き出るネオンピンクはまるで、夜のライトアップを浴びて煌く夜桜のよう。心惹かれる、幻想的な美しさです。

ビズーでは、1つのジュエリーに数種類のグリーンの宝石をたっぷり使ったオリジナルジュエリーもご用意しております。緑の魅力を存分に楽しんでいただける、グリーン好きさん必見の贅沢なジュエリーです。


気になる「緑(グリーン)の宝石」は、見つかりましたでしょうか?これからも世界中の様々な宝石をご紹介していきますので、お楽しみに・・・!